Pythonの数値型の使い方について。
この記事の内容はコチラです
- Pythonの3種類の数値型の使い方
- int型・float型・decimal型の特徴
- 整数、小数の使い方
Pythonの使用頻度の多い数値型は主に3種類あります。
- int型・・・整数型
- float型・・・小数型(浮動小数点数型)
- decmal型・・・小数型(固定小数点数型)
今回は、Pythonの数値型のint型・float型・decimal型の特徴をそれぞれ解説します。
int型(整数型)
Pythonの整数型は「int型」を使います。整数型なのでもちろん小数は扱えません。
10をint型にする
int(10) #[結果] 10
Pythonでは、「int(数値)」を使うと int型に型変換できます。「10」をint型にすると「10」になりました。
10.1をint型にする
int(10.1) #[結果] 10
「10.1」をint型にすると、小数部分は切り捨てられ「10」になりました。
float型(浮動小数点数型)
Python 小数型はfloat型を使います。float型は浮動小数点数型です。固定小数点数ではありませんので、注意してください。
0.01をfloat型にする
float(0.01) #[結果] 0.01
Pythonでは、「float(数値)」を使うと float型に型変換できます。「0.01」をfloat型にすると「0.01」になりました。
0.00001をfloat型にする
float(0.00001) #[結果] 1e-05 float(0.5) - float(0.4) #[結果] 0.09999999999999998
「0.00001」をfloat型にすると、「1e-05」になりました。float型は概数なのでこのように省略形式になります。
2つ目では「0.5-0.4」で答えは「0.1」になるはずが、「0.09999999999999998」となってしまいました。
このようにfloat型では正確に小数計算できません。
その場合は、次のdecimal型を使います。
decimal型(固定小数点数型)
Python 小数型で10進数として扱いたい場合は、decimal型を使います。decimal型は固定小数点数型です。
0.00001をdecimal型にする
#Decimalをインポート from decimal import Decimal Decimal(0.00001) #[結果] Decimal('0.000010000000000000000818030539140313095458623138256371021270751953125')
Pythonでは、decimal型を使うには、まずdecimalをインポートします。→「from decimal import Decimal」
「Decimal(数値)」を使うと decimal型に型変換できます。「0.00001」をdecimal型にすると「0.000010000000000000000818030539140313095458623138256371021270751953125」になってしまいました。
10進数の「0.00001」にはなりません。
0.00001を10進数decimal型にする
#Decimalをインポート from decimal import Decimal Decimal('0.00001') #[結果] Decimal('0.00001') Decimal('0.5') - Decimal('0.4') #[結果] Decimal('0.1')
「Decimal(‘0.00001’)」のように数値をシングルクォーテーションでくくり、文字列として扱うと、10進数「0.00001」となりました。これで小数を10進数として扱うことができました。
2つ目では「0.5-0.4」で「0.1」となりました。decimal型では正確に小数計算できました。
以上、Pythonの数値型であるint型・float型・decimal型の解説でした。
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