Pythonの四則演算 入門編として四則演算の基本である計算の優先度や注意点を解説します。
Pythonの四則演算は他のプログラミング言語と同じように使えます。
四則演算の計算式に関してはこちらを参照してください。
参考ページ:Python 四則計算の書き方(四則計算、剰余、べき乗)
Pythonの四則演算 入門編
掛け算・割り算が足し算・引き算より優先される
num = 2 + 5 * 10 print(num) #[結果] 52
足し算「+」と掛け算「*」が混在した計算をしました。Pythonでは足し算より掛け算が優先されます。
「2 + 5 * 10」は「5 * 10」を処理したあとに「2 + 」されます。わかりやすく書くと「2 + (5 * 10)」となります。
「2 + 5」が先に処理されるわけではないので注意してください。
num = 2 - 10 / 5 print(num) #[結果] 0.0
引き算「-」と割り算「/」が混在した計算をしました。Pythonでは引き算より割り算が優先されます。
「2 – 10 / 5」は「10 / 5」を処理したあとに「2 – 」が処理されます。わかりやすく書くと「2 – (10 / 5)」となります。
「2 – 10」が先に処理されるわけではないので注意してください。
カッコをつけて計算の優先度を変える
num = (2 + 5) * 10 print(num) #[結果] 70
Pythonでは通常は足し算より掛け算が優先されるますが、カッコをつけることで計算の優先度をかえることができます。
例えば、先ほどの例で足し算を優先したい場合は、「(2 + 5) * 10」とします。
「(2 + 5) * 10」は「2 + 5」を処理したあとに「* 10」されます。
そのままでは小数桁の計算は正しくできない
num = 0.1 + 0.1 + 0.1 print(num) #[結果] 0.30000000000000004
Pythonでは小数はfloat型となります。しかしfloat型は浮動小数点数であるため、10進数のように正確に小数を扱うことができません。
ここでは0.1を3回足しましたが、結果は「0.3」とはなりませんでした。
Pythonで小数を正しく扱うためには「Decimal」を使います。
from decimal import Decimal num = Decimal('0.1') + Decimal('0.1') + Decimal('0.1') print(num) #[結果] 0.3
参考ページ:Pythonで文字列を数値型(int・float・decimal)に型変換する
Pythonの四則演算の基本をいくつか取りあげてみました。
以上、Pythonの四則演算 入門編の解説でした。
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