イーサリアム(Ethereum)は遅い!なので速くしようというのが、Raiden・Plasmaということなのですが、このRaiden・Plasmaあたりについて調べてみました。
イーサリアム(Ethereum)とは
イーサリアムのブロックチェーンはビットコインのブロックチェーンに次いで利用されています。仮想通貨では2番目の時価総額となる有名な通貨です。
正確にいうと、「イーサリアム」(Ethereum)がプラットフォーム名で、このプラットフォームで支払われる手数料である仮想通貨が「イーサ」(Ether)です。
イーサリアムはアプリが開発できて、アプリが動くブロックチェーンです。
ビットコインなどのブロックチェーンは単に取引履歴を記録していくだけなので、「アプリが動く」というのがイーサリアムが他のブロックチェーンとは大きく違うところです。
詳細は前回の記事を参照してください。
イーサリアムは遅いので速くしよう!
イーサはよく使用される通貨のため送金遅延がおこったり、イーサリアムのスマートコントラクトが遅いと言われているようです。実態としては本当に遅いようです。
「遅い」ことをブロックチェーン業界では「スケーラビリティの問題」と言われたりします。
このスケーラビリティの問題を解決するのが、Raiden・Plasmaです。
Raiden(ライデン)とは
Raiden(ライデン)とはイーサリアムのスケーラビリティの問題を解決するために、オフチェーンでイーサを送金しようとするものです。
「オフチェーン」というのはオフラインのチェーンの略で、イーサリアムのオンラインのブロックチェーンではなく、別のチェーンを作ってそこでやり取りする感じです。
別のチェーンなのでサイトチェーンといったりもします。ビットコインのライトニングネットワークもそんな感じみたい。
ただしこのRaiden(ライデン)はスマートコントラクトに関しては対象外のようです。あくまでイーサの送金のみ。
なのでRaidenではイーサ(Ether)の送金は速くなるけれど、イーサリアムで動くアプリの動作は遅いままということになります。
Plasma(プラズマ)
Plasma(プラズマ)はスマートコントラクトの動作も含めてイーサリアム自体を速くしようとする技術です。
参照:https://plasma.io/plasma.pdf
イーサリアムのブロックチェーンをレイヤー化(複数のチェーンを作る)して、そこにスマートコントラクトやアプリの情報も入れていく。
細かい仕様はよくわらからないのですが、チェーンをいくつか作って、それがイーサリアムのオンラインのブロックチェーンと関係をもち、処理速度を速くするというのがイーサリアムのPlasmaです。
Raiden・Plasmaのまとめ
イーサリアムのRaiden・Plasmaはこれからの技術です。スケーラビリティの問題をこれらが解決する日が近いのかもしれませんね。
ここまでをまとめます。
- イーサリアムは送金がおそく、アプリやスマートコントラクトも遅いと言われている
- Raidenはイーサの送金を速くする
- Plasmaはアプリやスマートコントラクトも速くする
以上、イーサリアムのRaiden・Plasmaの解説でした。
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